前半の後、主人公がフリュジールを倒すとなんと彼女もゆきんこと同じように消滅してしまう。
そして『夜王』との決着後、フリュジールが消えたはずの『氷姫』の城が活発化する。
スノーリングを携え再び城へ突入した主人公が見たものは、あのゆきんこだった。
……ただし、どこか別の場所で見覚えのある翼の生えた姿で。
実はゆきんここそが真の『氷姫』フリュジールであり、その正体は氷竜。
ドラーニャがそうであったように竜種は卵生であり、転生の際もタマゴを産んだ後に意識をタマゴへ移す形を取る。
タマゴから再び出るまでは無防備になるため、事前に力の一部を『雪人形』に残し、防衛役の分身にするのだが、その『雪人形』が裏切ってしまった。
そして分身が自らフリュジールと名乗り、本物のフリュジールの意識をゆきんこを模した『雪人形』に移し眷属のように扱っていた、というのが真相であった。
主人公により元凶である分身と、意識を移されていたダミーゆきんこが消えたことで本来の状態に戻った真の『氷姫』のタマゴは、分身不在の間も『夜王』トランシルダとの決着に皆が動いている間スルーされていたため、無事に誕生した。
が、主人公との戦いの後、なんだかんだでパンが惜しいのでやっぱり凍土化をやめ、またポンクスのパン屋に居付いた。
これで『暴君』『夜王』『氷姫』が非常に近い位置でファモス村に揃ったことになる。
やっぱり人外魔境なのではココ……。
なお、再び戻ってきてからはパートナーリストでの肩書も「氷姫」に変わる。
ちなみに在庫を喰い尽くす勢いの食欲についてだが、別にダミーの『雪人形』の身体だったからとかではなく、本来の姿で戻ってきてからも元気にパンを食べまくっている。
鋭気を取り戻したポンクスもこれに応え、ついにEXポンクスパンというマズくない・腹痛にならない・腹もちがいいと揃ったパンを作り上げる快挙を達成した。
その回復量は曲りなりにも魔薬である超回復薬フラワールと並ぶほどであり、火事で包帯男となってから幸運とは言い難い日々の続いたポンクスにとって、ゆきんこがどれだけ大切な存在であるかがよくわかるパンと言えるだろう。
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